管理人について

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管理人スペック
受験を志したきっかけ
2007年に、大学院を卒業し民間企業に就職しました。そのころは、中小企業診断士などという資格があるとも知りませんでした。専門は情報工学だったので、ソフトェアに関する研究開発部門で、どちらかというと一人パソコンと格闘するデスクワークがメインな仕事をするものと、入社前は思っていました。が、実際は工場で情報システムの社内SEの担当となりました。
当時は、まだリーマンショック前でしたので、いざなみ景気とよばれて失われた10年からのV字回復による上り坂を駆け上がっている最中ではありましたが、それでもやはりバブル崩壊の痛みからの教訓があり、当時の上司が常にこういうことを言っていました。
「請け負い型の人間になるな。提案型の人間になれ」
どういうことかといいますと、社内SEという職務は、基本的には社内の業務システム(勤怠/会計/在庫管理…etc)の構築/保守です。具体的には、業務システム導入の計画が立ち上がったときに、「社内でもっともコンピュータに詳しい人」という立場からタスクフォースに参画し、企画で決まった要件から必要な機能やマシンスペックを洗い出し、社外のシステムベンダーと見積もり交渉を行います。最終的に予算対効果、スペックの面で折り合いがつけばいよいよ発注され、システムが導入されます。ひとたび導入が終わると、導入初期はユーザーからの問い合わせ対応となりますが、基本的には次の案件に対応します。それは新規システム構築案件であったり、既存システムの老朽更新や業務フロー変更にともなう改造案件であったりします。
80〜90年代はそもそも今ほどコンピュータも普及しておりませんし、また、非常に日本の経済成長率も伸び盛りで企業の資金も潤沢にある時代でしたから、このような新規構築案件は極端な話「だまっていてもつぎつぎにやってくる」タイプの仕事であったため、何も考えずに次々に請け負っていけば、食いぶちに困ることはありませんでした。
しかしながらバブル崩壊以降は、急速に経済成長が鈍ってきたため、企業は投資の絞り込みを行ってきました。業務システムも一通り導入が一巡し、新規案件よりは、改造案件であったり老朽更新であったり、絶対数/金額の大きさともに小さいものとなってきました。こうなると、「だまっているだけ」では、食いぶちにありつくことができません。自らが、業務者に価値を提案し手行かなければならない。「請け負い型から提案型」への変貌を迫られることとなりました。
当時の私は、どちらかというとコミュニケーションが得意ではなく、人と接するのは得意ではありませんでした。冒頭で述べましたが、入社前は、人と触れ合わないデスクワークのような仕事をどちらかと言えば望んでいたふしがあり、この社内SEという基本はコミュニケーション力であり、情報工学の技術などはベンダーから購入するというスタイルの仕事に戸惑いを覚えていました。一時は転職も考えましたが、当時「若者は3年でやめる」などという言葉がはやっており、自分はそうなりたくないと思ったためがんばってこの「提案型の社内SE」を目指していくことに決断しました。
当時の上司は、自己啓発を非常に推奨しており資格の取得を奨励していました。特に社内SEという立場上以下の3つの資格は最重要資格に位置づけ、なるべく速い段階で取ると良いだろうといっていました。(もちろんご自身も取得済みでおられました。) この中で私は、中小企業診断士を選び取得に励みました。

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