実務補習編

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実務補習っていくらかかる?
 口述試験の合格が決まったらほぼ中小企業診断士合格といって良いのですが一応登録前に実技という意味で合計15日間の実務補習を受けなければなりません。これを完了すれば晴れて正式に、診断士登録をできる資格を得られるということになります。
 中小企業診断協会主催のもの以外にも民間団体主催のものがあるようですが、診断協会のものを東京地区で受講する場合は、毎年2月と7、8、9月のどれかになります。2月は15日コースと5日コース、その他は5日コースがあります。15日コースは1回で修了できますが、5日コースは3回受ける必要があります。
 受講料は1回5万円+テキスト代(700円)と、合計15万円にもなるので結構高額です。それから、まさに働いている一般企業のコンサルティングを行うという性質上、5日中1〜2日は平日になります(クライアントの業務中となるため)。そのため、割と有給を自由にとれる環境にないと非常に難しいです(振り替えなどの措置はありません)。
実務補習って何をするの?
 5日間ないしは15日間で、ある中小企業クライアントに訪問し、経営のアドバイスを行います。通常は中小企業診断士の先生一人に対し6名の受講生がつきます(欠席者や合同班などで増減する場合があります)。はじめに、経理/労務/商圏分析…(テーマは先生や対象業務によって様々です。)といったテーマが、各人に与えられ、先生の指導のもと、現地でクライアントにインタビューを行ったり、いただいた社内情報の資料の分析を行い。最終的に1冊の報告書にまとめます。(決まりはないですが、通常は一人10ページ程度でトータル60ページ程度が通例です)をまとめあげ、クライアントへの報告会を経て、1回の補習は修了となります。クライアントは基本的には先生のリアルなお客さんです。たいていは、先生とは長い付き合いの慣れ親しんだ関係なので、我々が完全なる素人だということも心得たうえで話をしてくれるので大変ありがたいです。
実務補習にあたっての準備
 わたしは独学だったので、他の受験者と情報交換の機会がなかったため、どんな準備をしてゆけばよいかよくわかりませんでした。やがて、実務補修の案内とともにテキストが届くので、そこで初めていろいろ必要なことがわかります。
 まず、何がなくても必要なのがPCとWord、Excelです。報告書は基本的にすべてWordで書くことになっているので、Wordが使えるPCがなくてはなりません。Excelは診断報告書の一部のフォーマットに使われているだけなので、誰かにお願いすることも出来るかもしれませんが、基本的には自分が用意するのがベストでしょう。
 日頃からWordを使い、使い方にも習熟しているのであれば大丈夫ですが、もしあまり経験がなく、使い方がわからないようであれば、事前に勉強しておくのが良いでしょう。ただでさえ、平日の夜間などを使って大変な思いをして文章をひねり出すのに、Wordで手こずっているようですと、非常に大変なことになるでしょう。

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